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スマートフォンの未来化

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なぜ私たちは、下を向いてばかりいるのだろうか。山手線に揺られながら、ふと思った。


電車の中、街中で歩く人の手元、食事をするテーブルの上にも、スマートフォンは当たり前の存在になっている。
私自身、お気に入りのiPhoneを無くしたら、電車の乗り換えもできないし、仕事の電話をかけれないし、外出先で行くランチのお店も探せない。第一、(目覚まし時計が代わりにしているから、)朝起きることすらできない!
スマートフォンが必要不可欠な存在なのは、言うまでもない。

だが、ふと思ったのだ。スマートフォンは、とても便利で手放せないものになったが、今後もっと便利な形に変わっていってもいいのではないか。

昔と比べて、製品自体の厚さや重さは、信じられないくらい薄く、軽くなった。
だが、長方形で、手のひらサイズのデバイスを持ち歩くというスタイルは、昔からあまり変わっていない。何十年も経つので、そろそろ新しい形が生まれてもいいような気もする。


今のスタイルが少し窮屈だと感じる点の一つは、スマートフォンを持つ手(あるいは両手)が、塞がってしまうということだ。
指は動かせるし、軽いので別に構わないのだが、物を持っていることには変わりないので、どうしても困ってしまう時がある。
両手いっぱいに買い物袋とスタバのコーヒーを持っている時、ポケットから着信音が鳴り出したりしたら、もう最悪だ。

それに、ハンドルを持たなくて済む車が走る未来で、スマホから手が離せないなんて、ちょっと考えにくい。


その点、AppleWatchは、新しくて目を引いた。スマートフォンを、持つのではなく着ける、という発想が面白い。少なくともポケットから出し入れする必要もないし、両手が比較的自由になる。場所もあまり取らない。


同じ発想で、スパイ映画によく出てくるメガネ型のデバイスがあったら良いのにと思う。レンズを画面するのだ。どのように操作するのかは疑問だが、メガネ型カメラがすでに販売されているので、もしかしたらすぐ実現できるかもしれない。そして何よりかっこいい(気がする)。



そういう意味でいうと、画面を指でタッチして操作する、という方法も変わってもいいかもしれない。

今のスマートフォンで少し嫌だなと思うのは、操作中はずっと下を向いてしまうことだ。手で支えるので、仕方のないことなのだが、
視界を狭めてしまうし、なんとなく暗い感じがする。
下を見ながら、世界とつながる?どうせなら、前を向いて世界とつながりたい。


例えば、手元の画面をタッチするのではなく、空間をタッチすることで、文字が打てるのはどうだろう。

今のAR(拡張現実)やVR(仮想現実)の技術は本当に素晴らしい。
何十万円もする商品はもちろんだが、玩具メーカーから発売されている商品でも、画面上の物体に触れられることに、とても驚いた。しかも、手に着けるコントローラーはワイヤレスなのだ!
そうした技術を使って、空間上にキーボードを作ってタッチできないのか。目の前に広がる空間が画面になるから、手元の画面を見るより視野は広がるだろう。


他にも、目の動きで操作できるようになったら良いと思う。完全に両手が自由になるし、怪我をして動けない人でも、自分で友達に連絡を取ることができるだろう。
(※後々調べたら、 OptiKeyやFOVEなど、既に色々なものがあるそうです。勉強不足ですね…)


一番良いのは、脳波のようなものだろうか。頭で考えるだけで、その通りの文章を打ち込むことができたら、夢みたいだ。
頭に浮かんだ文章を、実際に目に見える形で出力しようとすると、どうしてもタイムラグが出てしまう。手はどうしても思考の速さに追いつけないからだ。そのラグさえなければ、より短い時間で、より多くの文を生み出すことができる。より効率的に作業を進められる。


こうして考えてみると、両手が自由になることと、下を向かなくて済むこと(手元の画面に縛られないこと)は、ぜひ実現ほしい点だと感じた。特に、両手が自由になることは、それだけで別の何かができるようになるので、重要な要素だろう。



このように、今後、少し新しくて、少し未来っぽい商品が出てくると嬉しいな、と期待している。スマートフォンが当たり前になった今、新しいワクワクが欲しいのだ。